建築模型用添景セットシリーズとは
建築設計のジオラマの発展
建築設計に携わる人なら必ず作るジオラマや建築模型を進化させた情景を取り込んだ「1/100建築模型用添景セットシリーズ」が人気になっています。ジオラマや建築模型は、スチレンボードを使って作成して行きますが、人物や樹木は市販の物を使うことが有ります。プラモデルの場合は、各パーツを折ったりナイフで切ってバラバラにしますが、「1/100建築模型用添景セットシリーズ」は紙で出来ておりプラモデルと同じようにパーツ化した人や風景をカッターで切り離し組み立てる極小模型です。自分で作る立体的な影絵風の切り絵です。
企画・デザインは建築設計事務所
この極小模型を企画・デザインしているのは東京都世田谷区下北沢で建築設計事務所を本業とする「テラダデザイン一級建築士事務所」が運営しているテラダモケイです。2011年製品化され、これまで毎月1回のペースで販売し、現在70シリーズがある。シチュエーションパターンは、クリスマス、宇宙遊泳、築地市場等の他忠臣蔵松の廊下、同じく忠臣蔵討ち入り、紅葉狩りなどが有りますが、いずれも臨場感に溢れた秀逸の作品群です。
企画の発想は作業負担の軽減
極小模型を企画し販売しようとの発想は、建築模型の作製は、人、ペットや樹木等の細かいパーツを切り貼りしながら作る労力のいる細かい作業なので、パーツ化すれば、スタッフの作業負担の軽減につながると考えたのが始まりだそうです。そして、2008年の「かみの道具展」という企画展で、パーツ化した紙のシートと模型をサンプルとして出展したところ、建築設計業界だけでなく一般の方々からも反響が有って、2011年に「テラダモケイ」として商品化することになったそうです。
あくまでベースになっているのが建築模型なので、忠実に再現することに拘り、新しい商品開発に当たっては、必ず現場を訪れ巻き尺を使って実測した上で1/100のサイズに換算して図面に落としているそうです。パーツ化の段階では形を変えたり省略する部分はあるようですが、けっして事実と違ったものにならないように心掛けているということです。
シチュエーションパターンは74種類
2011年に住宅編、オフィス編、基本編の3シリーズを発売した当時は、反響があまりなかったようですが、4作目にシチュエーションを建築関係から大幅に変えて動物園編にしたところ、反響が大きかったようです。
プラモデルは男性であれば、ほとんどの人が一時期夢中になった記憶があると思いますが、作り始めると出来上がるまでは勉強どころか食事さえ忘れるぐらい没頭します。出来あがった極小模型をどのように飾るかは作った人の気持ち次第でしょうが、1種類だけでなくいろんなシチュエーションとコラボして飾る方法も有るようです。また、それぞれのパーツの配置も自分で決められるので世界に一つしかない模型です。プラモデルは、男の遊びでしたが、極小模型のお客さんは圧倒的に女性が多いそうです。
なお、「テラダモケイ」は、設立は2011年2月で、福永紙工(本社立川市)と建築家の寺田尚樹との協働プロジェクトです。製作の方を福永紙工が行っているようです。現在、 「1/100 建築模型用添景セットシリーズ」として毎月新製品を発表している他、2014年に、テラダモケイのえほん「1/100 しらゆきひめ」「1/100 ももたろう」を発売している他テラダモケイの本も出版しています。極小模型「1/100 建築模型用添景セットシリーズ」は、現在74シリーズで1組1,620円で1~3色の構成になっています。「1/100 建築模型用添景セットシリーズ」の画像はこちらから確認できます。
購入方法
取扱ショップも全国に広がっています。是非極小模型の世界を楽しんでください。
因みに、寺田模型店は、平日は設計業務に注力していますので土・日曜日のみの営業で11時半から19時までの営業となっています。
住所:世田谷区北沢1-45-11 B1F
通信販売は、福田紙工で対応しているようです。
福永紙工では、極小模型「1/100 建築模型用添景セットシリーズ」だけでは無く、「空気の器」、「TOP TO TAIL」、「星空の封筒」等のペーパーアートを取り扱っています。驚くような品物の発見があるかもしれませんので、こちらのサイトの「かみの工作所」から覗いてみてください。
福田紙工株式会社
所在地 東京都立川市錦町6丁目10番4
電話(代表) 042-523-1515
電話(直通) 042-526-9215
e-mail info@teradamokei.jp
寺田模型店の地図
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