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人気が沸騰のマンホールカード

岐阜県池田町のマンホールカード

マンホールカード発行の背景

マンホールのイメージは決して良いものでは有りません。臭い、汚いといったイメージが付きまといます。そんなマンホールのイメージを払拭し、楽しみながら下水道に興味を持ってもらえるように発行されているカード型の下水道広報用パンフレットがマンホールカードです。企画したのは国土交通省や日本下水道協会等の関連団体で構成される下水道広報プラットホーム(GKP)で自治体と共同制作し、指定された下水道管轄部署や観光協会等を訪れた方に無償で配布するアイテムでコレクションカードとして人気が出ています。

マンホールカードの歴史

マンホールカードの歴史は新しく、第一弾が2016年4月1日で28自治体30種が発行されました。その後、第二弾が8月1日40自治体44種類、第三弾が12月1日46自治体46種、そして今回第四段が2017年4月3日42自治体50種が加わり合計145自治体170種発行されました。累計発行枚数は約60万枚に達する勢いです。

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ダムカードの影響

マンホールカード発行のきっかけとなったのは、先行したダムカード発行の影響です。ダムカードは、2007年に発行開始されましたが、発行直後から人気となり、ダムカードを求めて各地のダムで観光客が増加する現象が起きて、一定のの効果があったといわれています。

マンホールカードのデザインの特徴

 ご当地ならではの名所や名物が描かれ、最近ではカラフルなマンホールのふたも多く見かけるようになりました。マンホールの紋様はスリップ防止が本来の目的ですが、以前は市章がデザインされていることも多く地味で目立たず、しかも、スリップ防止の紋様があっても金属がむき出しで雨や雪で滑り易いため気をつけてマンホールを確認しながら歩くことが多かったですが、最近ではマンホールの図柄の意味を考えたり、カラフルで目立つのでわざわざ確認する必要も無くなりました。なお、マンホールの蓋が丸いのは、僅かでもマンホールの径よりも蓋の径が大きければ落下しない唯一の形状が円だからです。

日本のマンホールのデザインについては、以前から中国人旅行者の間で人気で、たびたびネットでも紹介されていました。マンホールを見るためだけでも日本に行ってもいい、という人までいます。また、日本でマンホールが盗まれないのが不思議という旅行者の投稿も目立ちました。

今後のマンホールカードの動向予測

このように、外国人旅行者にも人気のデザインですから、マンホールのデザインをカードにして発行することで人気になったのも頷けます。発行枚数は、ほとんどが2,000枚で、無くなり次第終了とのことです。人気があれば追加発行に期待したいところですが、今後の対応は各自治体の意向によるものと思われます。人気のマンホールカードは、ネット上で20,000円程度の値段がついている様ですが、マンホールカード発行の趣旨を考えれば自分の足で行って頂いてくるのが良いのではないでしょうか。

ただ、そうは言ってもマンホールは全国1,700の自治体で12,000種類存在しているといわれていますので、未だ未配布の自治体の発行や過去に発行した自治体がデザインの違うマンホールカードを発行することも期待できます。

配布は、一人1枚で、郵送での受付や配布は行っていません。
なお、現在発行しているマンホールカードの発行自治体はこちらから確認して下さい。下水道広報プラットホームのサイトにジャンプします。