平仮名さえも忘れた作家

東京都庁と都議会

芥川賞受賞作家の見苦しい言い訳

「太陽の季節」で第34回芥川賞を受賞した作家としても有名な元東京都知事の石原慎太郎氏に対する豊洲市場の移転問題を検証する東京都議会の調査特別委員会(百条委員会)が、3月20日に行われました。

冒頭、石原元都知事は、最初の質問者で自民党の来代勝彦議員の質問に答える前に「一言、お断りしておきますけど」と切り出し、「2年前に脳梗塞を患いまして、未だに、その後遺症に悩んでおります」と発言。

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見苦しい保身の為の言い訳

そして「左腕が使えず、字が書けません。患部が右側頭頂部だったため、その近くにある海馬、記憶を埋蔵している箱の部分ですが、残念ながら、うまく開きません。そのため、全ての字を忘れました。平仮名さえも忘れました」
と衝撃的な発言を連発し、矜恃も捨てて、予め不都合な事実を隠ぺいするための作戦のごとき言動に及んだ。

さらに、平仮名さえも忘れたというのに、「物書きですから、ワードプロセッサーを使って、書いてますけど、そういう点で記憶を引き出そうとしても、思い出せないことが多々ある・・・云々」とワープロだったら文字が書けると、考えられない自己弁護を行った。

平仮名を忘れてしまっていたら、ワープロでも文章は打てないわけで、よくもシャーシャーと言えるものだと感心いたしました。

平仮名を忘れた作家が上梓の不思議

田中角栄に関する「天才」という本を2016年1月出版

なお、石原慎太郎氏は、脳梗塞を患った後の2016年1月に「天才」という田中角栄の本を上梓している。平仮名さえ忘れた人が40年も昔の記憶を蘇らせ執筆するということは考えられないことです。

しかも、当時田中角栄とは対極にあり田中角栄の政策にことごとく反対していた石原慎太郎が、田中角栄を「天才」とまで評して執筆したのは、昨今の田中角栄ブームに乗った金儲けが目的であるのは間違い無いでしょう。

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ほとんど仕事しなかった石原元都知事

登庁は週に1~2日で数時間の給料泥棒

しかし、豊洲問題に関して言えば、ほとんど事実を知らないのは概ね本当だろうと思われます。石原元都知事は金曜日に略毎週登庁している以外は、不定期に週に1~2回しか登庁していませんでした。週休5日で、しかも、数時間の登庁に終わっていますので、重要事案でも目を通すことは無く、「バカ殿」如く「良きに計らえ」だったのでしょう。

石原氏の不正献金疑惑を報じないマスコミ

さらに、猪瀬元都知事は5,000万円の徳州会に絡む政治資金で失脚しましたが、元々は徳州会の徳田虎雄氏は石原慎太郎の盟友で、石原慎太郎が猪瀬氏に「徳田さんに相談して見たら・・・」と徳田虎雄を紹介した、というのがもっぱらです。そうすると、石原慎太郎氏も徳州会から資金的バックアップを受けていたと考えるのが当然でしょう。

石原慎太郎の不祥事については、極一部の週刊誌が報じたことがあるものの、ほとんど報じられることが無いのは非常に不思議です。

都議連中は石原忖度

豊洲市場の移転問題に絡む証人喚問では、都議の稚拙な質問内容にがっかりし、何の成果も得られませんでした。浜渦元副知事から恫喝され及び腰になり、石原慎太郎に対しては遠慮気味な質問ばかりで都議連中は何を恐れているのでしょう。

「平仮名も忘れていらっしゃるのに、よく本を上梓されましたね。ゴーストライターでも雇われましたか?」くらいの皮肉を言って怒らせ、議論に引っ張り込めば良かったものを・・・