「食べる甘酒」は米麹から作った甘酒

甘酒

甘酒の種類とうつ病に効果のある甘酒

甘酒を食べる」と聞いて甘酒は飲むものだと思いませんでしたか?
でも、飲むのではなく、甘酒を食べることでうつ病に対する予防、改善の効果についての研究結果が発表されましたのでご紹介します。

甘酒は、一般に酒粕に砂糖とショウガを加えたものと、米麹を発酵させて作ったものがあります。スーパーで売っているものは、ほとんど清酒の銘柄名が記載されているように酒粕から作ったものが多く、当然に微量ながらアルコール分を含んでいます。一方、米麹から作った甘酒はノンアルコールで加糖していない自然の甘みがあります。米麹から作る甘酒は、仕込んでから食べれるようになるまで常温の場合1週間から2週間掛かりますが、炊飯器やポット、こたつを使えば8時間程度でつくることが出来ます。

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食べる甘酒は米麹から作ったノンアルコールの甘酒

今回「食べる甘酒」としてうつ病に効果があるのは、米麹から作った甘酒です。「食べる甘酒」の効果は、日本抗加齢学会で桑島靖子医師のチームから発表されたものです。桑島靖子医師は、香川県東かがわ市の桑島内科医院の副院長で「世界ふしぎ発見」にも出演されたことがあるオーソモレキュラー療法(栄養療法)の専門医です。

甘酒のうつ病予防・改善効果のメカニズム

甘酒が第二の脳と言われる腸の環境改善

甘酒の効果のメカニズムは、生きた麹菌が腸内環境を改善し、体調だけでなく精神まで整えることで、うつ症状の予防や改善につながる、ということです。腸は「第二の脳」といわれ、脳内で分泌される神経伝達物質を増やすためには腸内環境を整えるのが不可欠といわれています。腸の役割は、栄養を吸収し不要物を排出する生理的働きに限らず、体の免疫機能をつかさどる細胞の60~70%が集中していますので、腸内環境が適正に保たれていれば、免疫機能は高まり、うつ病に限らずさまざまな病気を予防・改善できるそうです。

甘酒は栄養豊富な飲む点滴

米麹でつくられた「食べる甘酒」は、酵素とビタミンB1などの天然ビタミン群や、必須アミノ酸、ミネラルを多く含んでおり、消化にも良く「飲む点滴」と言われるほど栄養があります。腸内フローラを改善するオリゴ糖や食物繊維も豊富で善玉菌の餌となります。実際に「甘酒を食べて便秘が解消された」とよく耳にしますし、便秘が改善されれば肌荒れも、便秘が原因の体臭も改善されます。「食べる甘酒」は、潰瘍性大腸炎や高血圧にも効果があるそうです。
適量で有れば、血糖値も下げる効果もあるそうですが、食材が炭水化物ですから糖尿病の方は食べ過ぎには注意が必要です。

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甘酒を摂ったり作る時の注意

高温は甘酒の大敵

甘酒は、お湯で薄めて飲む方が多いと思います。特に酒粕で作った甘酒や、神社のお祭りの屋台で販売されたり、振舞われているものはお湯で薄めて有ります。しかし、麹菌は、60度で死滅しますのでお湯を注ぐのはお勧めできません。また、米麹から甘酒を作る方法は、おかゆから作る方法とお餅から作る方法がありますが、どちらにしても60度以上にならないようにして下さい。60度以上になつた麹菌は発酵しませんので甘酒は出来ません。
また、もち米は古米でつくると黄色みを帯びて酸っぱくなって美味しくありませんので新しいもち米を使うのもコツです。東京ですと、麹屋は結構ありますので比較的簡単に手に入りますし、東急ハンズでも購入できます。

お勧めの甘酒店

管理人は、甘酒を作る時はお餅をついてから常温で発酵してさせて作りますが、購入するときは「NAVERまとめ」サイトにも載っている宮崎県都城市前田町の岩満麹店から購入しています。ただ、別途送料(関東は1,100円)が掛かるので少ない量だと割高になります。