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ブロッコリースプラウトの中のスーパースプラウト

スーパースプラウトブロッコリーのファイトケミカルの発見

ブロッコリーの種をモヤシの様に発芽させた食品「ブロッコリースプラウト」のうちスルフォラファン含有量が多い「スーパースプラウト」に、うつ病予防が期待されています。「スーパースプラウト」の健康への効果は、予防医学の権威米国ジョンズ・ホプキンス大学医学部教授(現在名誉教授)のポール・タラレー博士が野菜を多く食べる人は癌になり難いという統計を基に、いろんな野菜のファイトケミカルを調べ、どの成分が癌の予防をする酵素を増やす働きが多いか調査したところ、アブラナ科の野菜、特にブロッコリーに含まれるスルフォラファンに効果が高いことが分かりました。

 

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また、スルフォラファンは、品種によって差があるものの発芽3日目のスプラウトの状態が最適で、成熟ブロッコリーの7~20倍にもなることも発見しました。その後の研究で、新芽のスルフォラファン含有量が成熟ブロッコリーの20~50倍のスプラウトを発見し、これが「スーパースプラウト」と呼ばれています。

スーパースプラウトの健康への効果

タラレ―博士は、スプラウトは、発癌物質を無毒化し、体外に排出する解毒酵素の生成を促し、しかもその持続効果は他のビタミンCやビタミンEなどの抗酸化栄養素が数時間で効果が薄れるのに対して3日間持続することも解明しました。

その後、スルフォラファンの研究は世界の様々な機関で進められ、肝臓の解毒力を高め肝機能を向上、新陳代謝の促進、ピロリ菌の殺菌効果、紫外線による皮膚のダメージの抑制、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の予防に効果があるという実験結果があります。

スルフォラファンは、フィトケミカルの中でも最も抗酸化作用が強いといわれています。人間の老化や癌等の病気は活性酸素の働きで体の細胞内のDNAを損傷することによって発病するので、抗酸化力が強ければ老化や癌を予防する働きも大きくなります。

スーパースプラウトのうつ病予防効果

このように「スーパーフーズ」の中の「スーパーフーズ」最強野菜の「スーパースプラウト」に新しい医学的効果が動物実験で確認されました。

 千葉大学社会精神保健教育研究センターの橋本謙二教授と東北大学東北 メディカル・メガバンク機構機構長の山本雅之教授らの共同研究グループがマウスによる実験で明らかにし、昨年の7月29日号の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表したうつ病予防にかんする研究です。

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実験の方法・内容

実験は、うつ病の動物モデルとして世界中で幅広く使用されている方法です。
大きい攻撃的なマウスと比較的小さいマウスの2種類のマウスを同じケージに入れ、毎日10分間大きいマウスに小さなマウスを攻撃させます。他の時間帯は二匹のマウスの間に仕切りを設け別々に生活させますが、相互に存在が見える状態を維持し、10日間常に小さいマウスに恐怖とプレッシャーのストレスを与え続けます。

実験結果

その結果、小さいマウスのケージ内の行動範囲か狭まりました。 その後、2種類のマウスにそれぞれ、普通の水と1%のショ糖の入った甘い水を飲ませると、健康なマウスは70~80%の割合で甘い水を飲むが、攻撃を受けいじめられたマウスは50%しか飲まなかった。うつ病患者に見られる何をしても楽しくない症状(アンヘドニア)に似ておりうつ症状が引き起こされたと考えられます。この症状は、糖分のバランスを保つ機能がに異常をきたし、糖分を必要としているのにとらなくなり、脳に糖分の栄養がいきわたらず、さらにうつ症状が悪化します。

マウス実験におけるうつ病予防効果

 しかし、実験前に予めスルフォラファンを注射された小さいマウスは、大きいマウスにいじめられても、健康なマウスと変わらない70%が甘い水を飲んだ。また、行動範囲の減少幅も注射されていないマウスと比較して小さく、このことから、スルフォラファンにうつ病の発症を予防できる可能性があることが分かりました。また、人間の思春期に相当する生後4~8週のマウスにスルフォラファンの前段階物質の「グルコラファニン」を含む餌を食べさせると、その後にストレスを与えてもうつ病の発症はみられなかったそうです。

うつ病を放っておくと認知症を発症することも多く、認知症発症前にスルフォラファンを取り入れればうつ病と認知症の発症予防に効果が期待できます。心と身体の両方に効果のある正にスーパーフーズです。 

 スルフォラファンは、成熟ブロッコリーより、発芽3日程度の新芽のブロッコリースプラウトに多く含まれていますが、ブロッコリーにもビタミンCや葉酸等の健康に良い栄養素が多く含まれています。合わせて摂取することでより効果が期待できます。