酢玉ねぎの健康効果―冷凍して氷酢玉ねぎでも効果は同じ―
目次
酢玉ねぎとは・・・
酢と玉ねぎで簡単に作れる健康食品、その名もそのまんまの「酢玉ねぎ」とは・・・
酢と玉ねぎは、どちらも健康に非常に良い食品ですが、酢と玉ねぎの良いところを一緒にした酢玉ねぎがちょっとしたブームになっています。ある新聞のコラム欄にも、「新玉ねぎの季節になりました。楽しみは酢玉ねぎを作ること。簡単に出来て次の日には食べられます。」と紹介されていました。
また、以前NHKの「ためしてガッテン」でも紹介されていました。
「ためしてガッテン」ではレシピも紹介されていましたので参考にしてください。ただ、好みも有りますので厳密に同じ分量にする必要は有りません。
酢玉ねぎのレシピ
材料
・醸造酢・・・大さじ5杯(スライスした玉ねぎの四分の一が浸る程度で調整)
米酢、黒酢等の穀物酢及びリンゴ酢などの果実酢
・玉ねぎ・・・中1個
・塩・・・適量(一つまみ程度)
・蜂蜜・・・好みにより大さじ1.5~2杯程度
酢玉ねぎの作り方
1,玉ねぎを水洗いし、外皮を剥きます。
2.外皮を向いた玉ねぎを薄くスライスします。
その状態で15分以上置いておきます。水にはさらしてはいけません。
3.保存容器にスライスした玉ねぎ、酢、塩とハチミツを入れて冷蔵庫で一晩寝かせれば出来上がりです。
氷酢玉ねぎの作り方
1,出来上がった酢玉ねぎをプレンダーで潰します。
2.製氷皿に流し込んで冷凍します。
凍ったら、バラしてジップロックやプラスチック容器で保存します。
3.ドレッシングや和え物に利用できます。
酢玉ねぎの健康効果
酢玉ねぎは、酢と玉ねぎの両方の健康に良いところを同時に摂れるわけですが、それぞれの効果は次の通りです。
酢による効果
食欲増進
お酢の香りが嗅覚を刺激し、酸味が味覚をそれぞれ刺激することで、脳の摂食中枢に働きかけて食欲を増進させます。疲れや夏バテなどで食欲が無い時に嬉しい効果です。
疲労回復
酢の成分の一部は体内に吸収された後クエン酸に変化し、クエン酸が疲労した筋肉に溜まった乳酸の代謝を促すことで疲れを取り除きます。
血糖値の上昇抑制
糖尿病の予防、治療には糖の吸収が遅い、いわゆる低GI値の食品を積極的に摂ることが重要です。酢は、糖の吸収を穏やかにする作用があるため低GI値の食品を食べたように食後の急激な血糖値の上昇を抑える働きが有ります。
便秘改善
腸内の悪玉菌をへらし、腸内フローラを改善することで、便秘解消が期待されます。
その他
その他に、食中毒の原因となるサルモネラ菌や腸炎ビブリオ菌に対する殺菌作用が認められています。
玉ねぎによる効果
硫化アリル
玉ねぎを切ると目がかゆくなって涙が出ることが有りますが、これは硫化アリルが含まれているからです。
硫化アリルには、ビタミンB1の吸収を促す作用があるほか、血液をサラサラにして血栓を防止する作用が有ります。
また、ビタミンB1の吸収を促進いたしますので、ビタミンB1が多く含まれる食品を同時に摂取することで、ビタミンB1の疲労回復、集中力向上などの効果が期待できます。夏バテ防止にビタミンB1が多い豚肉料理が勧められますが、玉葱と一緒に摂ることでより効果が期待できます。
プロピル
玉ねぎの辛みはこの硫化プロピルが原因です。硫化プロピルは、血糖値を下げる効果がありますので、糖尿病の改善にも効果が有ります。また、中性脂肪減少させる効果があるといわれています。
ケルセチン
ケルセチンは最近話題のポリフェノールの一種です。ポリフェノールには、強い抗酸化作用が有るため癌の予防効果が認められている他、痴呆症の予防に効果が有るといわれています。ケルセチンには、脂肪の燃焼を促進する働きもあると言われています。
なお、サントリーの調査では、骨代謝改善、赤血球のダメージ軽減、血管のメンテナンスも行っているとされています。
但し、玉葱に含まれるケルセチンは微量であるため、大きな効果には疑問が残ります。
健康への効果が期待される酢玉ねぎですが、ネットとか一部の書籍には万能薬のように紹介されていますが、あくまで酢と玉ねぎに含まれている成分の効能の範囲でしか健康効果は期待できません。白内障に良いとか心臓病に良いということは、まずあり得ません。民間療法には、大きな効果が期待できるものがありまかすが過度に効果を期待するのではなく、長く摂ることで健康維持に役立つと考えるべきです。
管理人は、アフガニスタンを一ヶ月間旅行したことが有りますが、カブール近郊では野菜や果物が手に入りますが、ヘラートからバーミアンを結ぶ線から北の方では食べるものは限られています。パラオと呼ばれる干しぶどう入り炊き込みご飯、チャパティ、チョロカバブ(チョロケパブ)またはシシカバブ(シシケバブ)、紅茶、そして野菜は赤玉ねぎしか有りません。約3週間程度これだけの種類のものだけしか食べませんでした。野菜は玉ねぎしか有りませんので毎食食べざるを得ませんが、水分が少なく辛いので苦労しました。
でも、今は玉ねぎは好物で、時々赤玉ねぎを買ってきて食べるとアフガニスタンを思い出します。もともと、玉ねぎはアフガニスタンを含む西アジア原産です。乾燥に強い野菜だからこそ岩砂漠が多い乾燥地の西アジア地方に適した野菜といえます。