野球賭博球界の盟主読売巨人軍を舞台とした不祥事が後を絶たちません。既に終息し過去のことと思われていた野球 賭博問題が再び蒸し返してきました。昨年10月に発覚し、福田聡志、笠原将生、松本竜也の3選手が野球賭博に関与していたとして無期失格処分を受けてから半年、新たに野球賭博への関与が判明 したのは、高木京介投手です。

高木京介投手は、平成26年4月下旬から5月上旬に掛けて、同僚の笠原将生元投手に誘われ飲食店 経営者を相手として8~9試合で野球賭博行為を行った、というものです。 球団の調べに対しては、笠原元投手に名義を貸しただけである、と主張していたものの、嘘で つき通すことに限界を感じ家族と相談の上、今回野球賭博への関与を認めることにしたようです。

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警視庁は、高木京介投手に対して事情聴取を行う方針で、さらに事件が広がる可能性が有ります。 巨人軍では、今年1月に以前在籍していた清原和博容疑者が薬物所持で逮捕されたばかりで、 清原容疑者は複数の証言から巨人時代から薬物に手を染めていたと思われています。しかも、周りが 薬物を止めるよう諭したり、生活態度を改めるよう促しても聞く耳を持たなかったということですから、巨人の中では公然とした ものだった可能性が有ります。

そうなると、他に仲間がいなかったかという疑いが生まれます。 『巨人軍は紳士たれ』という言葉が空しく聞こえるほど、巨人軍には今までにも不祥事が起きています。ドラフトに関する不祥事だけでも、江川事件、清原・桑田事件、一場栄養費不正支給事件、 入団契約金超過事件があり、その他飲酒運転もみ消し事件、婦女暴行事件、エース人身事故、 監督の暴力団への不倫揉み消し費用支払事件等が有ります。また、裏金疑惑等も常に囁か れていました。

巨人にはどうしてこのように不祥事が多いのでしょうか? 原因は、巨人の体質に有るのではないかと思われます。 「ブロークンウィンドウズ現象(割れ窓理論)」といわれる、いわゆる、軽微なモラルの低下は いずれ治安の悪化を招く、という考え方です。読売巨人軍及び親会社の読売の経営陣や上層部の モラルを無視した言動が、読売巨人軍全体の重大犯罪を誘引しているのではないでしょうか。

今回、一場栄養費 不正支給事件の責任を取って一時期退任していたものの、ほとぼりが覚めると再びトップに返り咲いた人物が辞任したことを機会として体質の改善を図って欲しいものです。 なお、巨人軍と体質が似ている東京近郊球団や関西の1球団にも飛び火しないか気になるところです。