フランケンフィッシュ植物以外の食品にも遺伝子組み換え食品

遺伝子組み換え食品の表示の信憑性

我々の食卓に忍び寄る遺伝子組み換え食品。 でも、スーパーに行くと、「遺伝子組み換え食品ではありません」の表示だけで、遺伝子組み換え食品の表示は見かけません。ところが、これにはカラクリが有ります。それは、組み換えた遺伝子や、その遺伝子が作りだした蛋白質が、食品の中に残っていれば、検査でそれが検出できます。 しかし、油、醤油、醸造酢、醸造用アルコールなどの場合は、それが残らないので、検査をしても材料が遺伝子組み換えかどうか判別が出来ない。そういったものには表示義務がないんです。

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遺伝子組み換え表示の抜け道

また、遺伝子組み換え飼料を食べて育った家畜の肉や卵・牛乳・乳製品などの畜産品や、液糖、水飴、コーンフレークなどの加工食品にも表示義務がないんです。さらに、原材料の重量に占める割合が上位3番目以内で、しかも原材料に占める十両の割合が5%以上でなければ表示義務は有りません。 そうとは知らずに我々は遺伝子組み換え食品を大量に食べさせられているんです。

増える遺伝子組み換え食品の人体への影響

遺伝子組み換え食品は、がんの発生率が高まる他、有毒成分が体や胎児に高い確率で蓄積されることが分かっています。短期的な危険性だけでなく、長期的に人類に与える影響も考えなければなりません。人類の遺伝子構造に与える影響は、世代を経過しないと結論は出せません。 その様な中、遺伝子組み換え作物の他に遺伝子組み換え動物が米食品医薬局によって、食品として販売することを承認されたと発表されました。その動物は、環境保護団体から「フランケンフィッシュ」と名付けられた鮭で、通常の2倍のスピードで成長するのが特徴です。 この鮭は、成長が早いキングサーモンの成長ホルモン遺伝子を大西洋鮭に組み込んだもので、少ない餌で通常3年かかるところを1年半で成魚に育てられると、いわれています。染色体を操作して不妊にしているので繁殖の懸念は無く、生態系に影響を与えることは無いといわれています。

懸念される安全性と国内流入の危険性

米食品医薬局は、この鮭の栄養成分は通常の大西洋鮭と変わらず、食べても安心ととしていますが、スウェーデンの大学の研究会は、「成長ホルモンの濃度が高く、がん細胞を刺激する可能性がある。」と指摘しているほか、「遺伝子組み換え食品は人体や環境に悪影響を与える。」として反対している環境保護団体は、人工的に生み出された鮭をフランケンシュタインになぞらえ、「フランケンシュタインフィッシュ」と呼んでいます。 欧州議会は、欧州委員会に対して、遺伝子組み換え魚の輸入を禁止するよう求めたといわれます。気になる日本への上陸の可能性ですが、今のところこのフランケンシュタインフィッシュの食品安全委員会への承認申請はされていない模様ですが、アメリカで加工された食品が表示されることなく、国内に流入することも考えられる他、TPPで安全審査の簡素化を要請され流入可能性もあります。