羽生結弦が映画デビュー「殿、利息でござる!」で仙台藩主伊達重村役
羽生結弦ファンに嬉しいお知らせです。フィギュアスケート・ソチ五輪金メダリストで氷上のプリンス羽生結弦が、2016年5月14日公開予定の映画「殿、利息でござる!」で仙台藩第七代藩主伊達重村役で俳優デビューすることが分かりました。映画はテレビと違って迫力と臨場感が違いますから、羽生ファンにとっては映画館での大スリクーンに映し出される羽生結弦は圧巻だと思います。映画の撮影は昨年の夏、既に行われた模様です。磯田道史原作の短編小説「穀田屋十三郎」を中村義洋監督が自ら脚本化し映画化するもので、主演は阿部サダヲさんです。
映画の中で羽生結弦演じる伊達重村は、寛保2年(1742年)4月19日仙台藩第六代藩主伊達宗村の二男として生まれ、幼名は儀八郎で、その後国村と名乗ったが、15歳で元服して将軍・徳川家重より「重」の偏諱を拝領、また、伊達家の系字「村」と合わせて重村と改名しました。
実在の伊達重村は、度重なる奉行職間の争いに翻弄され、また、藩財政が苦しい中、建て直しに取りかかるどころか、同格の薩摩藩主島津重豪が従四位上・左近衛権中将に叙任されたことへの対抗意識から猟官運動に狂奔し、老中等へ金品を送ったり、手伝普請に莫大な工作資金を投じて藩の財政を一層悪化させ、増税や寄付を募り、多額の寄付をしたものを士分に取り立てている。
バカ殿を思わせる伊達重村は、羽生結弦のイメージとは大分違いますが、貴公子のようなオーラを放つ羽生結弦の雰囲気は、威厳と同時に当時の最高の身分である殿様の雰囲気とピッタリかもしれません。
目次
あらすじは、
今から240年ほど前の江戸時代中期の仙台藩吉岡宿が舞台。年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がり、ついに地域を立て直した住人たちがいた―。実在した穀田屋十三郎ら9人が、藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」を立て、奔走する姿が、現代によみがえります。困窮する庶民の前にさっそうと現れる仙台藩主・伊達重村を演じる。
町の存続を図るため無私の想いを貫いた町人たちの前代未聞の感動実話。誇ることをせず、何の栄誉も受けとらず、子孫には、先祖が偉いことをしたと言ってはならない戒めのため、これまで子孫は多くを語らず、広く語り継がれることもありませんでした。常識や因習を疑い、ときにはそれと闘い、周囲に流されず、己の信ずる道を突き進む先人たちの姿は、今を生きるわれわれに生きるヒントと勇気を与えてくれます。
羽生結弦のコメント
江戸時代の仙台藩を舞台にした映画「殿、利息でござる!」で、伊達の殿様役を頂き、初めて役者として、演技をさせていただきました。お芝居はスケートとは違って振りが無く、言葉を使い、セリフに合わせて動かなければいけないのでとても難しく、撮影現場では緊張してしまいましたが、映画製作の雰囲気を感じられて、素敵な俳優さんたちにもお会いできて楽しかったです。撮影は昨年の夏だったのですが、試合のプログラムだけではなくエキシビジョン、ショー等でも、表現者として今回の貴重な経験を活かすことができたのではないかと思っています。
このお話は実話を元にしているとのことですが、地元宮城にこんな素晴らしい話があったということに驚いています。殿様として、威風堂々とした姿と優しさを兼ね合わせるそのギャップを、自分なりに表現出来ればと思い一生懸命やりました。ぜひ楽しみにしてください。
キャスト
阿部サダヲ
穀田屋十三郎/造り酒屋
思い込んだら試練の道を行く男
瑛太
菅原屋篤平治/茶師
(自称)吉岡宿イチの知恵者
妻夫木聡
浅野屋甚内/造り酒屋、質屋
“ケチでしみったれな”金貸し。重三郎とは兄弟
竹内結子
とき/煮売り屋
皆に愛される飯屋のおかみ(未亡人)
時代劇初出演
山本舞香
篤平治の新妻・なつ
瑛太さん演じる篤平治を支える若妻
時代劇初出演
岩田華怜(AKB48)
加世
主人公・穀田屋十三郎の娘
重岡大毅(ジャニーズWEST)
音右衛門
主人公・穀田屋十三郎の息子
宿場町を救いたいと私財を投げ打つ父に、激しく反発する息子の役
寺脇康文
遠藤幾右衛門 /肝煎
年老いて生まれたわが子を愛するイクメン。
頼りがいのある男
きたろう
穀田屋十兵衛/味噌屋
十三郎の叔父。
ちょっぴり思い込みが激しいがやさしい男
千葉雄大
千坂仲内/大肝煎
武士の身分に憧れる純真な百姓。
若いのに町を取りまとめる
橋本一郎
早坂屋新四郎/雑穀屋
極端に優柔不断。最大の関心事は温泉堀り
中本賢
穀田屋善八/小間物屋
おときを狙うハンター見栄っ張りなところもある
西村雅彦
遠藤寿内/両替屋
噂好きで、ええかっこしいで、疑り深い男
松田龍平
萱場杢/出入司
冷酷無比な藩の役人 。切れ者
草笛光子
きよ
十三郎、甚内の母
山﨑努
先代・浅野屋甚内十三郎、重三郎、甚内の父
一部「殿、利息でござる!」のHPから引用