ロックバンドのドラムカリスマ的ビジュアルロックバンド、X JAPANは、ギターのPATAさんが大腸憩室炎と門脈血栓症で入院し、少なくとも2~3カ月の入院が必要といわれている状況から復帰に時間が掛かることを受け、また、メンバーはPATAさんなくして活動は不可能と判断し、今後のバンド活動を一時休止すると3日発表いたしました。所属事務所によると、PATAさんは先月15日に体調不良を訴え、東京都内の病院に救急搬送され、1週間ほどICUに入っていましたが、既に深刻な状態は脱し、現在は一般病棟へ移っています。 ところで、PATAさんを襲った大腸憩室炎と門脈血栓症はどんな病気でしょうか?同じ内臓疾患とは言え部位が違っておりますが、門脈血栓症の原因疾患に大腸憩室炎があります。

 

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目次

大腸憩室炎

大腸憩室炎は、大腸内に出来た憩室と呼ばれる大腸壁の一部が風船状に外へ飛び出したものが、便が詰まったりして炎症をおこすものです。主な憩室の発部位は上行結腸とS状結腸ですが、憩室が出来ただけでは無症状で治療の必要はありません。大腸憩室炎は、憩室の出来やすい憩室症の人に起こり易い病気です。 発症初期で炎症が軽いときは、周期的に腹部が軽く痛んだり、下痢や便秘を繰り返しますが、炎症が進むと、周期的な強い腹痛の他、発熱や血便がでるようになります。さらに悪化すると、憩室に穴があき腹膜炎、結腸周囲炎や腸閉塞などの重篤な症状をおこすことがあります。特に、S状結腸の方が穴が空きやすく、重症化が起こりやすくなります。 治療は、入院して絶食、輸液、抗生剤の投与を行います。憩室から出血が有る場合は止血しますが、大量な出血が持続する場合は、内視鏡検査施行時に止血術を行います。再発を繰り返す場合、腹膜炎や腸閉塞の場合は外科的治療が必要になります。

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門脈血栓症

門脈は胃から直腸までの消化器官から消化吸収した栄養成分等を肝臓で処理するために肝臓に流れてくる特別な血管です。胃や腸、膵臓、脾臓、胆嚢の静脈血は直接心臓に戻らず、一旦門脈から肝臓に送られます。門脈を経由して肝臓に蓄えられる血液は全血液の10%にもなります。肝臓は、たんぱく質の代謝、糖の代謝、脂質の代謝、ビタミンの代謝、ミネラルの代謝、胆汁酸の代謝の他、体に有害な物質を水に溶けやすくして、尿や胆汁の中に排泄する解毒機能があります。 一般に血管は心臓⇒動脈⇒毛細血管⇒静脈⇒心臓と繋がり流れていきますが、門脈は両側が毛細血管になっている他にない血管です。門派は消化器官の毛細血管⇒門脈(静脈の一種)⇒肝臓の毛細血管とつながっています。そして門脈圧といわれる血圧が非常に低いのが特徴です。 門脈系の血液は必ず肝臓を経て心臓に戻りますが、肝硬変などで肝臓が門脈血を処理できなくなると、門脈に大量の血液が滞ります。肝硬変が悪化すると血液が血管壁からにじみ出て、腹水がたまってしまいます。それを防ぐため門脈にはいくつかの迂回路として側副路があります。

門脈血栓症の症状と治療

門脈系の血管が、血液が凝固し血栓が生じて閉塞することです。閉塞が起きた部位によって肝内性と肝外性に分類されます。肝外性は、肝臓に入る手前の門脈本幹に血栓が形成されのが代表的です。症状が全く出ない場合も有りますが、門脈圧亢進と肝臓への血流低下をきたします。主な原因疾患は肝硬変が顕著ですが、膵炎、憩室炎、胆管癌などから発症することもあります。 肝臓の障害は比較的軽度なため、血液検査ではほとんど異常はみられません。そのため、腹部超音波検査、CT検査、門脈系血管造影検査によって門脈内の血栓の存在を確かめる方法になります。