インフルエンザ予防にはビタミンCより効果的

インフルエンザに罹患した人ビタミンDの種類と効果

以前は、インフルエンザ予防にはビタミンCが良いと言われていました。確かに、ビタミンCは、坑酸化作用や免疫力強化の効果が有りますのでインフルエンザの予防に役立つかもしれません。

しかし、ビタミンCよりも効果があると言われているのがビタミンDです。そして、ビタミンDは植物起源のビタミンD2と動物起源のビタミンD3に分類されますがビタミンD3の方が僅かに効果が上回るようです。

ビタミンD3は体内でも生成

なお、ビタミンD3は、人類を含む脊椎動物の体内で大量に生成されます。人間の場合、午前10時から午後3時の日光下で、週に2回以上5分から30分、顔、手足、背中へ日光浴をすることで十分な量のビタミンD3が体内で生合成されますが、冬場は肌の露出が減り、外気が冷たく外に出るのが億劫になりますので不足する場合は、食事から取るしかありません。

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病院の医師がインフルエンザに罹患しないのは不思議ですが、ある病院の医師によると昼休み等の空いた時間に屋上等で日向ぼっことかを結構されているようです。また、頻繁に水を飲んでいる、という話も聞いたことが有ります。

ビタミンDの多い食品

ビタミンD2が多い食品は、きくらげと干し椎茸ですが、圧倒的にきくらげがの方が多いです。ビタミンD3の多い食品は、あんこうの肝、いわし、にしん、鮭、すじこ及びいくら等の魚介類です。

ビタミンD摂取実験の結果

ビタミンDを摂取していた人は摂取していない人より罹患率が4割減

ビタミンDがインフルエンザの発症を抑える効果があることを発見したのは東京慈恵会医科大の浦島准教授のグループで2010年3月の米臨床栄養学会誌に掲載されたものです。

実験では、平成20年12月から21年3月までの流行期に、12の病院の協力を得て6~15歳の子供334人を半数のづつのグループに分け、半数にはビタミンD(30マイクログラム)入りカプセルを、残りにはビタミンDが入っていないカプセルを毎日与えた。ビタミンD入りグループのインフルエンザの発症率は10.8%で有ったのに対して、ビタミンD無しの方は18.6%であったということです。

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予防接種と併用でさらに効果が期待

インフルエンザの予防接種の効果は、発症が1/3、症状が軽減が1/3、未発症が1/3と言われていますので、予防接種をしてビタミンDを採ればさらに効果は大きいですね。

また、インフルエンザの予防はうがい、手洗い、マスクの着用と十分な睡眠と言われていますが、うがいはあまり期待できないんですね。ウィルスは、粘膜に付着してから15分で体内に吸収されますし、うがいをしても鼻の粘膜のウィルスは除去出来ません。

それよりも、水分を補給することで粘膜の繊毛の動きを活発にして胃の方へ流す方が効果が有るようです。

マスクの着用もインフルエンザ予防に効果的

また、アメリカの実験で同じ部屋に空気の対流が有る状態で仕切りをして、片方にインフルエンザの罹患者を、もう片方に非罹患者を入れて数日間生活させても誰も感染しなかったそうですが、罹患者が触ったコップを非罹患者に触らせたところ約3割に感染したそうです。このことから、電車やバスの取っ手や吊革等から感染する危険性が高いことが窺われます。このことは、物理的にはうがいをするよりもマスクをして、喉を潤わせると同時に菌が口腔内へ侵入するのを防ぐ方が効果が高いようです。